職務質問されました

近所のゲームセンターで遊んでいたところ、「ニシムラさんですよね?」とフレンドリーな雰囲気で聞いてきたのでそうじゃない、ととりあえず答えてコンティニューを止めた。
このゲームの熱心なファンで対戦の申し込みなのかと思って台を離れたところ目の前に出されたのは警察の身分証。驚くよりも警官が身分を明かすときに警察手帳の表紙を見せるのは昔のドラマくらいだろう、と言われていたのが本当だったのに妙に感心していた。
とは言え平日の昼間に遊びほうけている学生の補導ならともかく、今日は休日、しかも学生とはおよそかけ離れた風貌の俺がいきなり職務質問を受ける筋合いはない。
まったく予想外の展開に動転していたがあくまでフレンドリーな雰囲気に飲まれて言われるがままに表に出る。
「この自転車、あなたのですよね?」
ここに乗り付けてきたところから自分の行動がチェックされていたのかと驚いたが、間違いなく自転車は自分のものなのでそうだ、と答える。
自分の自転車に乗るのになんで質問されないといかんねん、と憮然としたがハンドルの取り付け部に防犯登録証を剥がした跡があるのをきっちり指摘された。自分がどこどこの店から中古品で買ったときからこうだった、ということを説明してみる。相方の人が帰ってきて
「この自転車には盗難届けが出ていないようです」
と俺に質問していた警官に報告。これで晴れて解放された。もうちょっと後味の悪い展開になるかと思ったが意外に(というと失礼か)すっきりかたがついたので即日ネタ化。ひどいね俺も。
ちなみにシールがないことは以前気にはなっていたが結局そのまま放置していた。まさかこんな形で思い出すとは思っても見なかった。