博多駅地下迷宮

この日姪浜にある高山質屋に買い物に行こうということで博多で落ち合って地下鉄で行く約束を友人としたのだが、地下鉄で博多駅まで行ったものの改札口前にその友人がいない。
程なくしてPHSが鳴ったのでとってみると
「ずっと前からバスターミナルの降り場前で待ってたんだけど」
どうのこうのという毎度毎度の自己中心的な内容の電話だった。
せいぜい数十メートルの距離を往復させられることになってしまったので眉間に皺の一つも寄ってしまったが、落ち合ってすぐその友人が言うには
「博多の地下街はどこに行くか分からん」
とのこと。あなた福岡に住んで何年経つんですかと愚痴を正面切って吐いてはみたものの、以前梅田で地下街への階段を下りただけで方向感覚がなくなって入ったことを後悔したという強烈な経験のある自分でもあるので、その次には
「でもまあ、しょうがないよね」
と言わざるを得なかった。買い物と振込のためにATMに寄るということだったのでそこまで連れて行き、切符売り場までたどり着いたのでした。